デビアス社とダイヤモンドの未来

2017.11.032019.03.05
デビアス社は、ダイヤモンドの歴史に深く関わってきた企業です。その影響力は、ダイヤモンドの販売から価格設定にまで及ぶほどでした。しかし、近年はこれまでの状況から変化が見られています。こちらでは、デビアス社のマーケティング手法や、ダイヤモンドの未来についてご紹介します。

デビアス社とダイヤモンド

デビアスは南アフリカ共和国に本社を持つ、ダイヤモンドの採掘から流通、加工、卸売りまで行う会社です。デビアス社の歴史について簡単にご説明しましょう。

デビアス社の始まり

デビアス社の始まりは19世紀までさかのぼります。当時の南アフリカは、戦争に勝利したイギリスが統治下にありました。創始者のイギリス人、セシル・ローズは兄とともにダイヤモンドの採掘を行い、その利益で得た資金と支援により1888年にデビアス社を作ります。

ライバルだったキンバリー鉱山や各地の鉱山を買収し続け、19世紀の終わり頃には当時採掘されていた90%以上のダイヤモンド鉱山を支配する企業へと成長しました。

デビアス社の改革

セシル・ローズの死後、他社によって大規模なダイヤモンド鉱山が発見され、デビアス社による鉱山支配は崩れました。1930年に会長になったオッペンハイマーは以下のような改革を行い、社の業績低迷を防いでいます。

ダイヤモンド生産者組合

ダイヤモンドを掘りすぎて価格の下落が起きないよう、生産者が生産数の調整を行うための組織です。

ダイヤモンド貿易会社

買い上げから分類作業まで行う会社です。生産されたダイヤモンドは一度ここにすべて集められます。

中央販売機構

ダイヤモンド貿易会社で分類されたダイヤモンドを、一手に販売する組織です。ダイヤモンドの売買をする時は、ここを通すことになります。

ダイヤモンドの流通を支配

上述した組織により、ダイヤモンドの生産調整から生産実績に応じた価格の決定、生産調整に必要な買い入れを行う資金を得る仕組みができあがりました。

すべてのダイヤモンドの流通にはすべてデビアス社が関わっているため、結果的にデビアス社を通さなければダイヤモンドを購入できないようにしたのです。

「ダイヤモンドのイメージ」を作り上げたデビアス社

デビアス社は、その大規模なマーケティング手法からも有名です。「ダイヤモンドのイメージは、デビアスが作った」とさえ言われています。いったいどんなマーケティングを行ったのでしょうか。

デビアス社のマーケティング

デビアス社がとった具体的なマーケティングの代表例をご紹介しましょう。

  • ロマンス映画の結婚シーン用に、結婚指輪を提供
  • 有名人を使って、雑誌や新聞にダイヤモンドがロマンチックなものと思わせる話の掲載
  • ファッションデザイナーや流行仕掛け人を雇い、テレビやラジオで宣伝
  • ダイヤモンドをイギリス王室に献上
  • 「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーの拡散

以上のキャンペーンにより、同社はダイヤモンドが「永遠と愛の象徴」であるイメージを広めました。このマーケティングにより、落ち込んでいたアメリカのダイヤモンド市場を復活させたのです。

デビアス社のマーケティングは日本へも影響を

このマーケティングは、日本にも影響を与えます。第二次世界大戦以前の日本では「ダイヤモンドはお金持ちが持つもの」という考えが一般的でした。

しかし、戦後になると欧米風の生活のステータスとして扱われ、高度経済成長期に入って販売数が増加。今では世界で2番目の市場になっています。

デビアス社の低迷とダイヤモンドの価値<

ダイヤモンドは、デビアス社が生産から加工、流通に影響力を持つことで、価格を維持してきました。しかし、近年は以下のような原因によりその支配が揺らいでいます。

新たなダイヤモンド産地の登場による独占率の下落

原因のひとつに、新しい産地の登場があります。かつてダイヤモンドの主な採掘場だったアフリカですが、現在はロシアやカナダ・オーストラリアなどに単独の鉱山ができたことで、かつて90%以上だった独占率が現在では40%までに落ち込んでいます。

結果、デビアス社は中央販売機構の規模を縮小させることになりました。このため、同社によるダイヤモンドの価格管理が困難になってきています。

世界的不況による影響

世界の経済状況もダイヤモンドの価格に影響を与えています。ヨーロッパ地域の経済状況に大きな影響を与えたギリシャ危機、ダイヤモンドの中心的な買い手だった中国の経済成長低迷により全体的な購入量が減少。

結果、ダイヤモンドの価格相場にも影響が出ています。

ダイヤモンドもいつか値崩れするかも?

ダイヤモンドは、デビアス社が力を持つことで今まで価格を維持してきました。しかし、新しい産地の出現と世界経済の影響で、その体制は揺らいでいます。デビアス社の筆頭株主であったオッペンハイマー家が株式を売却したこともその証拠のひとつです。

現状ではまだ、ダイヤモンドは高い価値を維持しています。しかし、今後はどのような値崩れが起きるか予想できません。お手元で眠らせているダイヤモンドのアイテムがあれば、早めに買い取りを依頼するのがおすすめです。

ダイヤモンドの価値が下がる前に無料査定を利用して、高値で買い取ってくれる業者を見つけましょう。

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