ダイヤモンドの価値が揺らぐ?人工ダイヤモンドの台頭

2017.10.272019.03.05
ダイヤモンドはその希少価値と美しさから、世界中で愛される宝石です。しかし近年、人工ダイヤモンドの技術が進歩し、その地位を脅かしています。今回は天然ダイヤモンド人工ダイヤモンドの関係についてご説明します。

そもそもなぜ天然ダイヤモンドの価値は高いのか?

まずは、天然ダイヤモンドの価値について知っておきましょう。天然ダイヤモンドの価値が高く評価されている背景には、主にふたつの理由があります。

天然ダイヤモンドはなぜ希少なのか?

天然ダイヤモンドは、炭素が地球の地下数百㎞の深さで高温高圧の力を受けて生み出されます。地下深くにあるダイヤモンドを含む地層が、マントルや地殻の運動により地表近くまで動き、発見されるのです。

地表に現れるまでは10億年という気の遠くなるような時間がかかり、もっとも古いものでは45億年前という時間がかかっています。現在産出しているのは、ロシアや中国をはじめ、オーストラリアにカナダ、南アフリカ諸国といった特定の地域だけです。

研磨とカットが生み出す美しさ

昔のダイヤモンドは、あまりにも硬すぎて加工ができなかったことから、現在のような価値はなかったと言われています。しかし、14世紀ごろに研磨やカットといった技術が発達したことで、ダイヤモンドに美しさが見いだされるようになりました。

特に17世紀に考案されたブリリアントカットの原型となる技術によって、現在の「ダイヤモンド」に地位が築かれたと考えられています。

人工ダイヤモンドの製造方法とその品質

天然のダイヤモンドは、加工技術の発達によりその価値を高めました。そうした天然の魅力を人工的に作り出したものが人工ダイヤモンドです。その製造方法と、品質について見ていきましょう。

さまざまな方法でダイヤモンドが生まれる環境を再現

上述したように、本来ダイヤモンドは地下深く、高温で高圧の空間でした生成されません。しかし、1955年にアメリカで技術的にダイヤモンドが作られる環境の圧力や温度を再現することで、人工でのダイヤモンド製造が可能となりました。

この方法は「高温高圧法」と呼ばれており、現在でも安価に人工ダイヤモンドを作る方法として利用されています。ほかにも、爆発による圧力と熱で合成する爆発合成や環境の再現を必要としない化学気相蒸着という技術もあります。

各方法に共通しているのは、「天然ダイヤモンドが生まれる環境を人工的に再現する」という手法です。

めざましい品質の向上

当初は天然物と比べて質の悪いものばかりが目立った人工ダイヤモンドですが、現在は天然ダイヤモンドと変わらない、もしくはそれ以上とさえ評価されるものが製造されています。

技術進歩により、光の分散率が高いものが製造可能となったのがその理由です。すでに一般の方では天然物と見分けるのが難しいほど、品質は向上しています。

ダイヤモンド全体の価値が下がる? 人工ダイヤモンドの爆発的普及

コスト面で優れる人工ダイヤモンドは、さまざまなシーンで活用されています。「このまま普及が進めば、ダイヤモンド全体の価値が下落するのでは?」という声も少なくありません。人工ダイヤモンドが普及している現状についてお話ししましょう。

工業製品や日用製品に利用される人工ダイヤモンド

人工ダイヤモンドの利用がもっとも盛んなのが工業製品です。ダイヤモンドは、削る・こするといった力のかかり方に強い性質があります。これは人工ダイヤモンドでも同じであり、さまざまなもの切断、研磨する工作機械として利用可能です。

ダイヤモンドの粒子を吹き付けたダイヤモンドカッターの材料として、主に安価な人工ダイヤモンドが活用されています。工業製品だけではなく、日用品にも人工ダイヤモンドは利用されています。フライパンなどのキッチン用品に、人工ダイヤモンドを使用している例はすでに珍しくありません。

このように、ダイヤモンドの性質のみが重要視されるシーンでは、人工ダイヤモンドの活用が今後もさらに広がるでしょう。

宝石用の人工ダイヤモンド

人工ダイヤモンドは開発された当初、まだ天然ダイヤモンドと比べて美観に優れず、先ほど挙げたような工業製品としての利用がメインでした。しかし、美しさの面でもクオリティが向上した現在では宝石としても利用され、天然物よりもはるかに安く販売されています。

過去に、カキを養殖して真珠を生産する方法が生まれたことにより、真珠の価格が大きく下がった事例がありました。宝石用のダイヤモンドにおいても人工物が普及していけば、いつか天然物の価値を下げるのではないか、と懸念されています。

天然ダイヤモンドが値崩れするかも?価値のあるうちに売却を

高品質な人工ダイヤモンドが登場したことで、宝石市場では天然ダイヤモンドを守る試みが行われています。アメリカでは、天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドを識別するために赤外線や紫外線の技術が用いられているようです。現状、市場でのダイヤモンドの価値は、依然として高いままです。

人工ダイヤモンドによるダイヤモンド価値の下落はいつ起こるかわかりませんが、売却は天然ダイヤモンドに価値がある、なるべく早めが賢明かもしれません。買取を希望する方は、まず買取業者の無料査定を利用してみましょう。複数の買取業者による査定を利用して、もっとも高額な査定額を提示した業者を選ぶのがおすすめです。

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